![]() 高分子量ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)とその製造方法
专利摘要:
分子量が大きく、低分子量種の含有量が少ないポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)が、酸化重合ステップ、キレート化ステップおよび分離ステップに対して特定的な条件を含む方法により調製される。該ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)は、液分離膜の製造に特に有用である。なし 公开号:JP2011512453A 申请号:JP2010547276 申请日:2009-02-04 公开日:2011-04-21 发明作者:スフーンマーケルス、ヘルト−ヤン;レネ デルスマン、エリク 申请人:サビック・イノベーティブ・プラスチックス・アイピー・ベスローテン・フェンノートシャップ; IPC主号:C08G65-44
专利说明:
[0001] ポリフェニレンエーテル樹脂は、その高い酸素透過性と酸素/窒素選択性とともに、優れた耐水性、寸法安定性および固有の難燃性で知られるプラスチックである。強度、剛性、耐薬品性および耐熱性などの特性は、種々の他のプラスチックと混合して調整することによって、例えば衛生器具、電気ボックス(スイッチボックス)、自動車部品およびワイヤーやケーブルなどの絶縁体などの種々の消費財製品の要件を満たすことができる。] [0002] 現在、商業上最も重要なポリフェニレンエーテルは、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)であり、2,6−ジメチルフェノール(2,6−キシレノールとしても知られる)の酸化重合によって大量生産されている。特定の製品用途、特に中空糸膜での利用では、分子量の非常に大きいポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)類が求められている。平均分子量が非常に大きいことが必要であるだけではなく、試料中に含まれる低分子量ポリマー鎖の質量%は小さいことが必要である。したがって、数平均分子量が大きいだけではなく、低分子量分子の割合が少ないポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)類が求められている。] [0003] 高分子量ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)類の種々の製造方法が文献に記載されているが、しかしながらこれらの方法は、何らかの理由で不十分である。例えば、Cooperらの米国特許第4,110,311号および同4,116,939号では、商業プロセスを環境上受け入れられるものにするために必要な溶媒回収の妨げとなる化合物を添加しなければならない。具体的には、米国特許第4,110,311号では、二価フェノールの添加と、銅除去工程の間これをゆるやかに低減することが必要であり、また、米国特許第4,116,939号では、芳香族アミンを添加しなければならない。別の例として、Braatらの米国特許第6,472,499B1号には、高分子量ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)類の商業上可能な製造プロセスが提示されているが、しかしながら、本発明者らは、Braatらのプロセスによる製造物を分離すると、低分子量分子が比較的多く含まれることを見出した。他の文献には、実験室規模での利用には好適だが、必ずしも十分には理解できない理由から、その方法をうまく商業規模に移すことが困難あるいは不可能な方法が提示されている。また、多くの引例では、製造物であるポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)類を分子量ではなく固有粘度で特性評価しており、固有粘度値から特定の分子量分布は推定できない、ことも言及しておかなければならない。] [0004] したがって、数平均分子量が大きく、低分子量分子(例えば、分子量が30,000原子質量単位未満のポリマー鎖)の含有量が少ないポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)類が求められている。また、こうしたポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)類の、改良された、商業的に規模の拡大ができ、環境上も受け入れ可能なプロセスも求められている。] [0005] 上記およびその他の欠点は、銅イオンとN,N’−ジ−tert−ブチルエチレンジアミンを含む触媒の存在下、トルエン溶媒中で2,6−ジメチルフェノールを酸化重合して、溶解ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)と、水と、前記触媒と、を含む反応混合物を形成するステップであって、前記酸化重合には、10質量%以下の前記2,6−ジメチルフェノールの存在下で酸化重合を開始し、その少なくとも95質量%は、酸化重合開始後少なくとも50分経過後に前記反応混合物に添加し、酸素分子と2,6−ジメチルフェノールをモル比0.3:1〜0.65:1で前記反応混合物に添加するステップと、前記酸化重合を終了させて、反応終了後混合物を形成するステップと、ニトリロ三酢酸のアルカリ金属塩を含むキレート剤を前記反応終了後混合物と結合させて、キレート化銅イオンを含む水相と前記溶解ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)を含む有機相を含み、二価フェノール類と芳香族アミン類を含まないキレート化混合物を形成するステップと、前記キレート化混合物を40〜55℃で5〜100分間維持するステップと、前記水相と有機相とを40〜55℃で分離するステップと、前記分離された有機相から前記ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)を分離するステップと、が含まれ、前記酸化重合の終了から前記ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の分離までの経過時間は200分以下であり、前記分離されたポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)は、数平均分子量が少なくとも18,000原子質量単位であり、分子量が30,000原子質量単位未満の分子を30質量%未満含むことを特徴とする高分子量ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の調製方法によって緩和される。] [0006] 別の実施形態は、数平均分子量が少なくとも18,000原子質量単位であり、分子量が30,000原子質量単位未満の分子を30質量%未満含むポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)固体である。] [0007] 別の実施形態は、前記ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)固体を含む繊維である。] [0008] 別の実施形態は、前記ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)固体を含む物品である。] [0009] 別の実施形態は、前記ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)固体を含む非対称中空糸膜である。] [0010] 別の実施形態は、前記非対称中空糸膜を含む液分離装置である。] [0011] これらおよび他の実施形態について、以下詳細に説明する。] 実施例 [0012] 本発明者らは、上記のように、Braatらの米国特許第6,472,499号に記載されたポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)合成方法を商業規模で実行しようとすると、最終的に分離されたポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)は重量平均分子量が大きいにもかかわらず、低分子量分子を比較的多く含むことを見出した。本発明者らは、該プロセスに関する広範な研究によって、数平均分子量が大きく低分子量分子の割合が少ないポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の製造に効果的な製造条件の非常に特定的な組み合わせを見出した。したがって、ある実施形態は、銅イオンとN,N’−ジ−tert−ブチルエチレンジアミンを含む触媒の存在下、トルエン溶媒中で2,6−ジメチルフェノールを酸化重合して、溶解ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)と、水と、前記触媒と、を含む反応混合物を形成するステップであって、前記酸化重合には、10質量%以下の前記2,6−ジメチルフェノールの存在下で酸化重合を開始する(前記2,6−ジメチルフェノールの少なくとも95質量%は、前記酸化重合開始後少なくとも50分経過後に前記反応混合物に添加し、酸素分子と2,6−ジメチルフェノールとをモル比0.3:1〜0.65:1で前記反応混合物に添加する)ステップと、前記酸化重合を終了させて、反応終了後混合物を形成するステップと、ニトリロ三酢酸のアルカリ金属塩を含むキレート剤を前記反応終了後混合物と結合させて、キレート化銅イオンを含む水相と、前記溶解ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)を含む有機相と、を含むキレート化混合物(このキレート化混合物は、二価フェノール類および芳香族アミン類を含まない)を形成するステップと、前記キレート化混合物を40〜55℃で5〜100分間維持するステップと、前記水相と有機相とを40〜55℃で分離するステップと、前記分離された有機相から前記ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)を分離するステップと、が含まれ、前記酸化重合の終了から前記ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の分離までの経過時間は200分以下であり、前記分離ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)は、数平均分子量が少なくとも18,000原子質量単位であり、分子量が30,000原子質量単位未満の分子を30質量%未満含むことを特徴とする高分子量ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の製造方法である。このプロセスのいくつかの特徴には驚くべきものがある。まず、前記重合反応の終了と最終生成物の分離間で見られた固有粘度の低下は、米国特許第4,110,311号で必要であったキレート化混合物への二価フェノールの添加やゆるやかな低減、あるいは米国特許第4,116,939号で必要であった芳香族アミンの添加なしに、実質的に低減できることは予想外であった。第2に、キレート化ステップの時間および温度を、該ステップの主目的である銅回収を妨げることなく、実質的に低減できることは予想外であった。第3に、分子酸素と2,6−ジメチルフェノールとの特定的な添加比を維持することによって(リアクタ上部空間の酸素濃度を一定に保つために酸素添加量を調整するという従来の方法ではなく)、固有粘度の低下を低減できることは予想外であった。第4に、数平均分子量が少なくとも18,000原子質量単位であり、分子量が30,000原子質量単位未満の分子を30質量%未満含む分離ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)が本プロセスで製造できることは予想外であった。第5に、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の分離に悪影響を与えることなく、事前濃縮(溶媒除去)ステップを本プロセスから除けることは予想外であった。] [0013] 本プロセスには、2,6−ジメチルフェノールの酸化重合ステップが含まれる。該酸化重合は、銅イオンとN,N’−ジ−tert−ブチルエチレンジアミンを含む触媒の存在下、トルエン溶媒中で行われ、溶解ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)、水および前記触媒を含む反応混合物が形成される。一部の実施形態では、前記触媒にはさらに、ジメチル−n−ブチルアミン、ジ−n−ブチルアミンあるいはこれらの混合物が含まれる。前記酸化重合は、反応容器に酸素を導入することによって開始される。重合開始時には、全2,6−ジメチルフェノールの10質量%以下が反応混合物中に存在する。具体的には、反応容器中に最初に存在する2,6−ジメチルフェノールの量は、その全質量に対して1〜10質量%、より具体的には1〜5質量%、さらにより具体的には1〜3質量%とすることができる。2,6−ジメチルフェノールの少なくとも95質量%に相当する残りの2,6−ジメチルフェノールは、前記酸化重合開始後少なくとも50分経過後、具体的には50〜80分の間に、より具体的には55〜65分の間に前記反応混合物に添加される。酸化重合中、酸素分子と2,6−ジメチルフェノールとをモル比0.3:1〜0.65:1で、具体的には0.3:1〜0.6:1で、より具体的には0.3:1〜0.5:1で前記反応混合物に添加する。モル比を一定にすれば、最終高分子生成物の分子量特性を所望のものにするために著しく寄与できるものと考えられる。] [0014] 一部の実施形態では、2,6−ジメチルフェノールの全質量は、2,6−ジメチルフェノールとトルエン溶媒の合計質量に対して、5〜10質量%であり、具体的には6〜9質量%であり、より具体的には6〜8質量%である。] [0015] 一部の実施形態では、前記酸化重合反応は、2つの段階を含むものとして特徴付けられる。所望の温度を維持するために反応容器を冷却する第1の(発熱)段階と、所望の温度を維持するために反応容器を加熱する第2の(「形成」)段階である。前記第1の(発熱)段階中、反応混合物を冷却して温度を10〜35℃に、具体的には20〜30℃に維持できる。前記第2の(「形成」)段階中、反応混合物を加熱して温度を20〜50℃に、具体的には25〜46℃に、より具体的には30〜40℃に維持できる。] [0016] 選択された正確な反応条件によって、合計の重合反応時間、すなわち、酸化重合の開始から終了までの時間は変わり得るが、典型的には120〜250分の間、具体的には145〜210分の間である。] [0017] 該方法にはさらに、前記酸化重合を終了させて反応終了後混合物を形成するステップが含まれる。該反応は、酸素の反応容器への流入を停止させて終了する。反応容器上部空間中に残った酸素は、窒素などの酸素フリーガスを流して除去される。] [0018] 該重合反応が終了後、前記重合触媒中の銅イオンを反応混合物から分離する。これは、キレート剤を前記反応終了後混合物に結合させてキレート化混合物を形成することで達成される。前記キレート剤はニトリロ三酢酸のアルカリ金属塩を含む。一部の実施形態では、前記キレート剤は、ニトリロ三酢酸のナトリウム塩またはカリウム塩であり、具体的にはニトリロ三酢酸三ナトリウムである。攪拌後、前記キレート化混合物には、キレート化銅イオンを含む水相と、溶解ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)を含む有機相とが含まれる。該キレート化混合物は、Cooperらの米国特許第4,110,311号で必要であった二価フェノールは含まない。該キレート化混合物はまた、Cooperらの米国特許第4,116,939号で必要であった芳香族アミンも含まない。一部の実施形態では、該キレート化混合物はさらに、二酸化硫黄、亜硫酸、重亜硫酸ナトリウム、チオナイトナトリウム、塩化スズ(II)、硫酸鉄(II)、硫酸クロム(II)、塩化チタン(III)、ヒドロキシルアミン類およびその塩類、リン酸塩類、グルコースおよびこれらの混合物などの、Cooperらの米国特許第4,110,311号の弱い還元剤も含まない。該キレート化混合物は40〜55℃で、具体的には45〜50℃で5〜100分間、具体的には10〜60分間、より具体的には15〜30分間維持される。本発明者らは、温度と時間のこの組み合わせは銅の封鎖に有効であり、同時に前記ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の分子量低下も最小化されることを見出した。該キレート化ステップには、前記キレート化混合物の水相と有機相とを分離するステップが含まれる(そのステップで終了する)。この分離ステップは40〜55℃で、具体的には45〜50℃で行なわれる。前記キレート化混合物を40〜55℃に維持する5〜100分間の時間間隔は、前記反応終了後混合物をキレート剤と最初に結合させた時間から、前記水相と有機相との分離が終了した時間までである。] [0019] 一部の実施形態では、キレート剤を前記反応終了後混合物と結合させてキレート化混合物を形成するステップには、前記反応終了後混合物を前記キレート剤の水溶液と結合させるステップと、生成した混合物の温度を40〜55℃に、具体的には40〜50℃に、より具体的には45〜50℃に調整するステップと、生成した温度調整された混合物を水と結合させてキレート化混合物を形成するステップと、が含まれる。] [0020] 前記酸化重合反応の終了から前記ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の分離までの経過時間を低減するためには、その間の溶剤除去ステップ(「事前濃縮」ステップとも呼ぶ)を除くことが望ましい。このステップが除去された結果、前記キレート化ステップから得られる分離有機相を前記分離ステップに直接用いることができる。したがって、一部の実施形態では、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)溶液の全質量に対して、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の濃度が5〜10質量%、具体的には6〜9質量%、より具体的には6〜8質量%であるポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)溶液で分離が行われる。] [0021] 該方法には、重合とキレート化ステップに加えて、前記分離された有機相からポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)を分離するステップが含まれる。沈殿法などの、分離された有機相を高温に暴露しない分離方法が好適である。一部の実施形態では、該方法は、不揮発化押出法などの、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)をそのガラス転移温度以上に暴露するいなかるステップも含まない。該分離方法に沈殿法が含まれる場合は、分離された有機相を反溶媒と結合させる。好適な反溶媒としては、C1−C10アルカノール類、C3−C10ケトン類、C5−C12アルカン類およびこれらの混合物などがある。反溶媒にはさらに任意に、水、C6−C12芳香族炭化水素(ベンゼン、トルエンあるいはキシレンなど)あるいはその両方が含まれていてもよい。] [0022] 一部の実施形態では、前記分離有機相からポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)を分離するステップには、該分離有機相と第1の量の反溶媒とを第1の攪拌槽内で混合して第1のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)スラリーを生成するステップと、前記第1のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)スラリーと第2の量の反溶媒とを第2の攪拌槽内で混合して第2のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)スラリーを生成するステップと、が含まれる。前記分離有機相は任意に、6〜10質量%のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)を含むことができる。一部の実施形態では、前記第1の量の反溶媒と第2の量の反溶媒は、それぞれ独立に、75〜85質量%のメタノールと15〜25質量%のトルエンとを含む。一部の実施形態では、前記分離有機相と前記第1の量の反溶媒との質量比は1.5:1〜2:1であり、前記第1のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)スラリーと前記第2の量の反溶媒との質量比は0.9:1〜1.2:1である。一部の実施形態では、第1の攪拌槽内での混合と第2の攪拌槽内での混合は、それぞれ独立に、45〜55℃で行われる。一部の実施形態では、第1の攪拌槽内での混合と第2の攪拌槽内での混合は、全混合エネルギが4kJ/kg以下であること、具体的には0.1〜4kJ/kgであること、より具体的には0.2〜3kJ/kgであること、さらにより具体的には0.2〜2kJ/kgであること、さらにより具体的には0.2〜1kJ/kgであること、さらにより具体的には0.3〜0.5kJ/kgであることで特徴付けられる。該全混合エネルギは、攪拌装置でのエネルギ消費量を測定し、それを対応する物質の処理量で除して求められる。] [0023] ある非常に特定的な実施形態では、2つの攪拌槽内で順番に沈殿が行われる。第1の攪拌槽内では、前記分離有機相(6〜10質量%のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル))を第1の量の反溶媒(75〜85質量%のメタノールと15〜25質量%のトルエン)とを混合して第1のスラリーを生成する。第2の槽内では、前記第1のスラリーをさらなる量の反溶剤(75〜85質量%のメタノールと15〜25質量%のトルエン)と混合する。前記第1の攪拌槽は、4枚羽根タービンを3セット有する攪拌器を備え、攪拌動力を3.7kW、滞留時間を約30分(従って、攪拌入力エネルギは6.7MJ)、メタノール濃度を約30%とすることができる。前記第2の撹拌槽は、4枚羽根タービンを1セット有する攪拌器を備え、攪拌動力を2.2kW、滞留時間を約15分(従って、攪拌入力エネルギは2.0MJ)、メタノール濃度を約55質量%とすることができる。前記第1の攪拌槽および第2の攪拌槽はそれぞれ、温度を約50℃に維持できる。] [0024] 該方法では、前記酸化重合の終了からポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の分離までの経過時間が200分以下であることが求められる。一部の実施形態では、その時間は30〜200分であり、具体的には30〜100分、より具体的には30〜60分である。] [0025] 該方法の重要な利点は、数平均分子量が少なくとも18,000原子質量単位の分離ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)固体を製造できることである。一部の実施形態では、数平均分子量は18,000〜100,000原子質量単位であり、具体的には19,000〜70,000原子質量単位であり、より具体的には20,000〜40,000原子質量単位であり、さらにより具体的には20,000〜35,000原子質量単位である。] [0026] 一部の実施形態では、前記分離ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の重量平均分子量は少なくとも150,000原子質量単位であり、具体的には150,000〜400,000原子質量単位であり、より具体的には170,000〜300,000原子質量単位であり、さらにより具体的には200,000〜250,000原子質量単位であり、さらにより具体的には200,000〜230,000原子質量単位である。] [0027] 該方法の別の重要な利点は、分子量が30,000原子質量単位未満の分子量を30質量%未満含む分離ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)を製造できることである。一部の実施形態では、分子量が30,000原子質量単位未満の分子の質量%は10〜30質量%であり、具体的には15〜27質量%であり、より具体的には16〜20質量%である。] [0028] 前記分離ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の好適な分子量分布は、一部には、従来プロセスにおけるキレート化ステップと事前濃縮ステップで起こり得る分子量分布の変化を低減した結果である。従って、一部の実施形態では、前記溶解ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)と分離ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)間の固有粘度の差(減少)は25%以下である。具体的には、固有粘度の差は10〜25%とすることができ、より具体的には10〜20%に、さらにより具体的には11〜15%にできる。絶対値としては、溶解ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)と分離ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)間の固有粘度差は0.30dL/g以下にできる。固有粘度差の値を、表1の「固有粘度低下(%)」列に示す。例えば、実施例2の固有粘度差は、100×(1.84−1.64)/1.84=11%である。] [0029] 同様に、一部の実施形態では、溶解ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)と分離ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)間の、分子量が30,000原子質量単位未満の分子の質量%差は25質量%以下である。具体的には、分子の質量%差は5〜25質量%とすることができ、より具体的には8〜20質量%に、さらにより具体的には9〜15質量%にできる。この計量の実例として、以下の表1の実施例2のデータを考慮のこと。溶解(「反応終了」)ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)では、分子量が30,000原子質量単位未満の分子の質量%は5.9%であり、分離ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)でのそれは16.2%であり、その差は16.2%−5.9%=10.3%である。] [0030] 該方法の予想外の利点は、前記キレート化ステップの時間と温度を従来の商業的方法より低減しても、分離ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)に残存する銅濃度が低いことである。従って、一部の実施形態では、分離ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の銅濃度は5質量ppm以下であり、具体的には0.1〜5質量ppmであり、より具体的には0.5〜5質量ppmであり、さらにより具体的には0.5〜3質量ppmであり、さらにより具体的には1〜3質量ppmである。] [0031] 一部の実施形態では、前記酸化重合には、1〜3質量%の2,6−ジメチルフェノールの存在下で酸化重合を開始するステップであって、前記2,6−ジメチルフェノールの少なくとも97質量%は、酸化重合開始後55〜65分の間に反応混合物に添加され、前記酸化重合は、酸素分子と2,6−ジメチルフェノールとをモル比0.3:1〜0.5:1で前記反応混合物に添加するステップを含み、2,6−ジメチルフェノールの酸化重合には、反応混合物を冷却して20〜30℃に維持する第1の段階と、反応混合物を加熱して30〜40℃に維持する第2の段階と、が含まれることを特徴とするステップと、さらに、前記酸化重合の終了からキレート剤を反応終了後混合物と結合させるまでの間、反応混合物を45〜50℃に維持するステップと、が含まれ、前記酸化重合の終了からポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の分離までの間、溶媒除去ステップを含まず、前記キレート化混合物を40〜55℃に40〜70分間維持し、前記水相と有機相との分離を45〜55℃で行ない、前記酸化重合の終了からポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の分離までの経過時間は30〜60分であり、前記分離ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)は、数平均分子量が20,000〜35,000原子質量単位であり、分子量が30,000原子質量単位未満の分子を16〜20質量%含み、前記分離ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)中に残存する銅濃度は0.5〜5質量ppmである。] [0032] ある実施形態は、数平均分子量が少なくとも18,000原子質量単位であり、分子量が30,000原子質量単位未満の分子を30質量%未満含むポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)固体である。具体的には、数平均分子量は18,000〜100,000原子質量単位とすることができ、より具体的には19,000〜70,000原子質量単位に、さらにより具体的には20,000〜40,000原子質量単位に、さらにより具体的には20,000〜35,000原子質量単位にすることができる。また、分子量が30,000原子質量単位未満の分子の質量%は、具体的には10〜30質量%とすることができ、より具体的には15〜27質量%に、さらにより具体的には16〜20質量%にすることができる。一部の実施形態では、前記ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)固体中の銅濃度は5質量ppm以下であり、具体的には0.1〜5質量ppmであり、より具体的には0.5〜5質量ppmであり、さらにより具体的には0.5〜3質量ppmであり、さらにより具体的には1〜3質量ppmである。] [0033] ある実施形態は、数平均分子量が20,000〜35,000原子質量単位であり、分子量が30,000原子質量単位未満の分子を16〜20質量%含み、銅濃度が0.5〜5質量ppmであるポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)である。] [0034] 前記ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)固体は、繊維、特に非対称中空糸膜で使用される中空糸繊維の製造には特に有用である。ポリフェニレンエーテル類を含む非対称中空糸膜の製造技術は当分野で既知であり、例えば、J.Smid,J.H.M.AlbersおよびA.P.M.KustersらのJournal of Membrane Science,第64巻121-128ページ(1991)、Kimuraの米国特許第3,852,388号、Malonらの同第4,486,202号、Hayesの同第4,944,775号、Biksonの同第5,181,940号、Kramerらの同第5,215,554号、およびYuanの同第7,229,580号などに記載されている。別の実施形態は、前記ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)固体を含む非対称中空糸膜を備えた液分離装置である。例えば、該液分離装置は、空気からの酸素の分離に使用される。非対称中空糸膜を備えた液分離装置の構築技術は当分野で既知であり、例えば、Mollらの米国特許第5,679,133号やKalthodらの同第5,779,897号に記載されている。] [0035] 前記ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)はまた、配管、導管および建築物の内装構築に利用される他の異型押出品などの他の物品製造にも有用である。こうした物品の製造に用いられる組成物には、前記のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)に加えて、ポリ(アルケニル芳香族)、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステルあるいはこれらの組み合わせなどが、熱可塑性分野で既知の種々の添加剤と共に含まれていてもよい。物品は、例えば単層および複層発泡押出、単層および複層シート押出、射出成形、ブロー成形、押出、フィルム押出、異型押出、引抜、圧縮成形、熱成形、圧力成形、ハイドロ成形、真空成型、発泡成形などの、当分野で既知の製造方法を利用して製造できる。前述の物品製造方法の組み合わせも用いられる。] [0036] 本発明は少なくとも次の実施形態を含んでいる。] [0037] 実施形態1:銅イオンとN,N’−ジ−tert−ブチルエチレンジアミンを含む触媒の存在下、トルエン溶媒中で2,6−ジメチルフェノールを酸化重合して、溶解ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)と、水と、前記触媒と、を含む反応混合物を形成するステップであって、前記酸化重合には、10質量%以下の前記2,6−ジメチルフェノールの存在下で酸化重合を開始し、その少なくとも95質量%は、酸化重合開始後少なくとも50分経過後に前記反応混合物に添加し、酸素分子と2,6−ジメチルフェノールをモル比0.3:1〜0.65:1で前記反応混合物に添加するステップと、前記酸化重合を終了させて、反応終了後混合物を形成するステップと、ニトリロ三酢酸のアルカリ金属塩を含むキレート剤を前記反応終了後混合物と結合させて、キレート化銅イオンを含む水相と前記溶解ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)を含む有機相を含み、二価フェノール類と芳香族アミン類を含まないキレート化混合物を形成するステップと、前記キレート化混合物を40〜55℃で5〜100分間維持するステップと、前記水相と有機相とを40〜55℃で分離するステップと、前記分離された有機相から前記ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)を分離するステップと、が含まれ、前記酸化重合の終了からポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の分離までの経過時間は200分以下であり、前記分離ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)は、数平均分子量が少なくとも18,000原子質量単位であり、分子量が30,000原子質量単位未満の分子を30質量%未満含むことを特徴とするポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の調製方法。] [0038] 実施形態2:前記キレート化混合物はさらに、二酸化硫黄、亜硫酸、重亜硫酸ナトリウム、チオナイトナトリウム、塩化スズ(II)、硫酸鉄(II)、硫酸クロム(II)、塩化チタン(III)、ヒドロキシルアミン類およびその塩類、リン酸塩類、グルコースおよびこれらの混合物から構成される群から選択される弱い還元剤は含まないことを特徴とする実施形態1に記載の方法。] [0039] 実施形態3:前記2,6−ジメチルフェノールの酸化重合には、前記反応混合物を冷却して10〜35℃に維持する第1の段階が含まれることを特徴とする実施形態1または実施形態2の何れかに記載の方法。] [0040] 実施形態4:前記2,6−ジメチルフェノールの酸化重合には、前記反応混合物を加熱して20〜50℃に維持する第2の段階が含まれることを特徴とする実施形態3に記載の方法。] [0041] 実施形態5:前記2,6−ジメチルフェノールの全質量は、2,6−ジメチルフェノールとトルエン溶媒との合計質量に対して5〜10質量%であることを特徴とする実施形態1乃至実施形態4のいずれかに記載の方法。] [0042] 実施形態6:キレート剤を前記反応終了後混合物と結合させてキレート化混合物を成形するステップには、前記反応終了後混合物を前記キレート剤の水溶液と結合させるステップと、生成した混合物の温度を40〜55℃に調整するステップと、生成した温度調整された混合物を水と結合させてキレート混合物を形成するステップと、が含まれることを特徴とする実施形態1乃至実施形態5のいずれかに記載の方法。] [0043] 実施形態7:前記酸化重合の終了から前記ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の分離までの間、溶媒除去ステップを含まないことを特徴とする実施形態1乃至実施形態6のいずれかに記載の方法。] [0044] 実施形態8:前記分離された有機相から前記ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)を分離するステップには、前記分離された有機相と第1の量の反溶媒とを第1の攪拌槽内で混合して第1のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)スラリーを生成するステップと、前記第1のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)スラリーと第2の量の反溶媒とを第2の攪拌槽内で混合して第2のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)スラリーを生成するステップと、が含まれることを特徴とする実施形態1乃至実施形態7のいずれかに記載の方法。] [0045] 実施形態9:前記分離された有機相は、6〜10質量%のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)を含むことを特徴とする実施形態8に記載の方法。] [0046] 実施形態10:前記第1の量の反溶媒と前記第2の量の反溶媒は、それぞれ独立に、75〜85質量%のメタノールと15〜25質量%のトルエンとを含むことを特徴とする実施形態8または実施形態9に記載の方法。] [0047] 実施形態11:前記分離された有機相と前記第1の量の反溶媒との質量比は1.5:1〜2:1であり、前記第1のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)スラリーと前記第2の量の反溶媒との質量比は0.9:1〜1.2:1であることを特徴とする実施形態8乃至実施形態10のいずれかに記載の方法。] [0048] 実施形態12:第1の攪拌槽内での混合と第2の攪拌槽内での混合は、それぞれ独立に、45〜55℃で行われることを特徴とする実施形態8乃至実施形態11のいずれかに記載の方法。] [0049] 実施形態13:前記第1の攪拌槽内での混合と第2の攪拌槽内での混合は、全混合エネルギが4kJ/kg以下であることを特徴とする実施形態8乃至実施形態12のいずれかに記載の方法。] [0050] 実施形態14:前記分離ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の重量平均分子量は、少なくとも150,000原子質量単位であることを特徴とする実施形態1乃至実施形態13のいずれかに記載の方法。] [0051] 実施形態15:前記分離ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の重量平均分子量は、150,000〜230,000原子質量単位であることを特徴とする実施形態1乃至実施形態14のいずれかに記載の方法。] [0052] 実施形態16:前記溶解ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)と分離ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)間の固有粘度差は25%以下であることを特徴とする実施形態1乃至実施形態15のいずれかに記載の方法。] [0053] 実施形態17:前記溶解ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)と分離ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)間の固有粘度差は10〜25%であることを特徴とする実施形態1乃至実施形態16のいずれかに記載の方法。] [0054] 実施形態18:前記溶解ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)と分離ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)間の固有粘度差は0.30dL/g以下であることを特徴とする実施形態1乃至実施形態17のいずれかに記載の方法。] [0055] 実施形態19:前記溶解ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)と分離ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)間の、分子量が30,000原子質量単位未満の分子の質量%差は25質量%以下であることを特徴とする実施形態1乃至実施形態18のいずれかに記載の方法。] [0056] 実施形態20:前記溶解ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)と分離ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)間の、分子量が30,000原子質量単位未満の分子の質量%差は10〜25質量%であることを特徴とする実施形態1乃至実施形態19のいずれかに記載の方法。] [0057] 実施形態21:前記分離ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の銅濃度は5質量ppm以下であることを特徴とする実施形態1乃至実施形態20のいずれかに記載の方法。] [0058] 実施形態22:前記分離ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の銅濃度は0.5〜5質量ppmであることを特徴とする実施形態1乃至実施形態21のいずれかに記載の方法。] [0059] 実施形態23:前記触媒はさらに、ジメチル−n−ブチルアミン、ジ−n−ブチルアミンあるいはこれらの混合物を含むことを特徴とする実施形態1乃至実施形態22のいずれかに記載の方法。] [0060] 実施形態24:前記触媒はさらに、ジメチル−n−ブチルアミンとジ−n−ブチルアミンとを含むことを特徴とする実施形態1乃至実施形態23のいずれかに記載の方法。] [0061] 実施形態25:前記触媒はさらに、ジメチル−n−ブチルアミンとジ−n−ブチルアミンとを含み、前記酸化重合には、1〜3質量%の2,6−ジメチルフェノールの存在下で酸化重合を開始するステップが含まれ、前記2,6−ジメチルフェノールの少なくとも97質量%は、酸化重合開始後55〜65分の間に前記反応混合物に添加され、前記酸化重合には、酸素分子と2,6−ジメチルフェノールとをモル比0.3:1〜0.5:1で前記反応混合物に添加するステップが含まれ、前記2,6−ジメチルフェノールの酸化重合には、前記反応混合物を冷却して20〜30℃に維持する第1の段階と、前記反応混合物を加熱して30〜40℃に維持する第2の段階と、が含まれ、前記方法には、前記酸化重合の終了から前記ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の分離までの間、溶媒除去ステップは含まれず、前記キレート化混合物は45〜55℃で40〜70分間維持され、前記水相と有機相との分離は45〜55℃で行われ、前記酸化重合の終了からポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の分離までの経過時間は30〜60分間であり、前記分離ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)は、数平均分子量が20,000〜35,000原子質量単位であり、分子量が30,000原子質量単位未満の分子を16〜20質量%含み、前記分離ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の銅濃度は0.5〜5質量ppmである、ことを特徴とする実施形態1に記載の方法。] [0062] 実施形態26:実施形態1乃至実施形態25のいずれかの方法で製造されたことを特徴とするポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)。] [0063] 実施形態27:実施形態26に記載のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)固体を含むことを特徴とする繊維。] [0064] 実施形態28:実施形態26に記載のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)固体を含むことを特徴とする物品。] [0065] 実施形態29:数平均分子量が少なくとも18,000原子質量単位であり、分子量が30,000原子質量単位未満の分子を30質量%未満含むことを特徴とするポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)固体。] [0066] 実施形態30:銅濃度が5質量ppm以下であることを特徴とする実施形態29に記載のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)固体。] [0067] 実施形態31:数平均分子量が20,000〜35,000原子質量単位であり、分子量が30,000原子質量単位未満の分子を16〜20質量%含み、銅濃度が0.5〜5質量ppmであることを特徴とする実施形態29または実施形態30に記載のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)固体。] [0068] 実施形態32:実施形態29乃至実施形態31のいずれかに記載のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)固体を含むことを特徴とする繊維。] [0069] 実施形態33:実施形態29乃至実施形態31のいずれかに記載のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)固体を含むことを特徴とする物品。] [0070] 実施形態34:前記物品は非対称中空糸膜であることを特徴とする実施形態33に記載の物品。] [0071] 実施形態35:実施形態34に記載の非対称中空糸膜を含むことを特徴とする液分離装置。] [0072] 本発明を以下の限定しない実施例でさらに説明する。] [0073] (実施例1〜2、比較実施例1〜3) これらの実施例は、重合開始時の反応混合物中の全2,6−ジメチルフェノールの比率、該反応混合物に残りの2,6−ジメチルフェノールを添加する時間、該反応混合物中の2,6−ジメチルフェノールと触媒金属とのモル比、該反応混合物に供給した酸素と2,6−ジメチルフェノールとのモル比、形成段階と排出段階における該反応混合物の温度、全反応時間、重合反応終了から沈殿開始までの時間、および該重合反応の終了から沈殿完了までの時間、を含むポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)プロセス変数における変化を示す。] [0074] 一般的な反応方法は以下に示すものであった。表1に示すように、全2,6−ジメチルフェノール(純度99.86%)の内のある比率の2,6−ジメチルフェノールを反応容器内でトルエンに溶解させる。生成した2,6−ジメチルフェノール溶液に、48質量%のHBr水溶液中の亜酸化銅(すなわち、6.5質量%の銅溶液)と、N,N’−ジブチルエチレンジアミン(DBEDA;約25〜28質量%のトルエン溶液として添加)と、ジメチルブチルアミン(DMBA)と、ジ−n−ブチルアミン(DBA)と、ジデシルジメチル塩化アンモニウムと、を添加する。全2,6−ジメチルフェノールと銅とのモル比はDBEDAと銅とのモル比として表1に示す。2,6−ジメチルフェノールをある時間連続添加する半バッチ式プロセスとして該反応を行い、2,6−ジメチルフェノールの添加速度に対して酸素を一定の割合(表1に記載)で添加する。(この酸素添加の一定割合は、反応槽上部空間の酸素濃度の急激な上昇で示される反応終了近くまで続けられ、この時点で酸素添加割合を落とし、上部空間における酸素濃度を17体積%以下に維持する。)「酸化重合開始」時間とは、酸素を最初に反応混合物に導入する時間である。全反応混合物の全固形分は7.1質量%であり、ここで全固形分とは、全2,6−ジメチルフェノールとトルエン溶媒の合計に対する全2,6−ジメチルフェノールの質量%である。前記反応の初期段階は発熱性であり、反応混合物を冷却してその温度を約30℃に維持する。反応の発熱段階が終了すると、いわゆる「形成」段階が始まり、反応混合物を加熱して表1に記載の温度に上げる。一定の反応時間経過後、例えば130分後に反応終点となり、インラインの粘度計表示から、さらなる分子量形成は行われていないことがわかる。この時点で、反応槽への酸素流入を中止し(これで重合反応は終了する)、上部空間の酸素を除去(流出)し、キレート剤であるニトリロ三酢酸三ナトリウム(Na3NTA)水溶液を反応槽に添加し、生成した混合物の温度をいわゆる「排出」温度に調節する。この時に、反応混合物の試料少量を除去する。該少量の反応混合物試料を希釈し、ゲルパーミエーションクロマトグラフィで分析して固有粘度(「反応終了固有粘度」)を求める。該反応終了固有粘度は、以下の通り、25℃のクロロホルム中でウベローデ(Ubbelohde)粘度計を用いて事前に測定した、固有粘度が既知の異なるポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)試料を較正標準として用いたゲルパーミエーションクロマトグラフィにより求められる。] [0075] その後、該反応混合物を該反応容器から、さらに水を含んだ容器に排出する。生成した混合物を規定時間混合した後、液—液遠心分離により分離してポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)と水相とを得る。こうして得られたポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)溶液を反溶媒と結合させて、粉末状のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)を沈殿させる。典型的な沈殿条件としては、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の濃度が5〜10質量%のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)を用い、第1の沈殿槽における反溶媒とポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)溶液の質量比が0.5:1〜0.6:1であり、第2の沈殿槽におけるそれは1.7:1〜2:1であることである。沈殿したポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)粉末をろ過により分離後、反溶媒で該粉末をスラリー化し固液遠心分離で分離する操作を2回行う。第1の量のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)溶液を第1の量の反溶媒と結合させる時間が沈殿開始時間である。最終の量のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)を最終の量の反溶媒と結合させる時間が沈殿終了時間である。反応終了から沈殿開始までの経過時間と、反応終了から沈殿終了までの時間を記録する。蒸気と窒素を用いてトルエン蒸気を流出させながら、前記分離ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)粉末を大気圧下、180℃で60〜90分間乾燥させる。分離粉末の試料をトルエンに溶解し、前記溶解した(「反応終了」)試料で説明したように、ゲルパーミエーションクロマトグラフィで分析して、分離粉末の固有粘度(「粉末固有粘度」)を求めた。] [0076] 数平均分子量と重量平均分子量を、以下のゲルパーミエーションクロマトグラフィにより求めた。それぞれの分子量範囲が狭く、すべてを合わせた分子量範囲が3,000〜1,000,000g/モルの8つのポリスチレン標準を用いて、ゲルパーミエーションクロマトグラフィの較正を行った。カラムは、容積5μL、粒子径100ÅのPLgelガードカラムを備えた1e3および1e5Å Plgelカラムを用いた。クロマトグラフィーは25°Cで行った。溶離液には、100質量ppmジ−n−ブチルアミンを有するクロロホルムを用いた。溶離速度は1.2mL/分とした。検知器波長は、254nm(ポリスチレン標準用)および280nm(ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)用)とした。3次多項式関数を較正点に適合させる。0.27gの(ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)固体を45mLのトルエンに溶解させてポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)試料を調製した。できた溶液の試料50μLをクロマトグラフに注入する。数平均分子量値(Mn)と重量平均分子量値(Mw)をポリスチレン較正線を用いて測定した信号から求める。次に、M(PPO)=0.3122×M(PS)1.073式を用いて、これらの値をポリスチレンの分子量から実際のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の分子量に変換する。] [0077] プロセス変数を表1にまとめた。表1において、「初期2,6−ジメチルフェノール(質量%)」は、最初に反応混物中に存在する全2,6−ジメチルフェノールの質量%であり、「添加時間(分)」は、残りの2,6−ジメチルフェノールを添加するまでの時間(分)であり、「2,6−ジメチルフェノール:銅モル比」は、全2,6−ジメチルフェノールと銅とのモル比であり、「DBEDA:銅モル比」は、N,N’−ジ−tert−ブチルエチレンジアミンと銅とのモル比であり、「酸素:2,6−ジメチルフェノール供給モル比」は、前記残りの2,6−ジメチルフェノールの添加中の、分子酸素と2,6−ジメチルフェノールとのモル比であり、「形成温度(℃)」は、反応の形成段階中、反応混合物を維持する摂氏温度であり、「全反応時間(分)」は、重合反応の開始(酸素の反応容器内への導入)から終了(反応容器への酸素添加の終了)までの経過時間(分)であり、「排出温度(℃)」は、反応混合物とキレート溶液との結合溶液を、該反応槽からさらに水を備えた容器に排出する前に加熱する摂氏温度であり、「全キレート化時間(分)」は、前記キレート剤溶液を前記反応終了後混合物に添加開始してから、該結合反応混合物とキレー剤溶液と追加の水とから、(ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)溶液と水相への分離終了までの経過時間であり、「沈殿開始時間(分)」は、重合反応の終了から、第1の量の(ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)溶液を第1の量の反溶媒に結合させるまでの経過時間(分)であり、「沈殿終了時間(分)」は、沈殿終了から、前記最終の量のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)溶液を最終の量の反溶媒と結合させる時間までの経過時間(分)であり、「反応終了固有粘度(dL/g)」は、重合反応終了時のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の固有粘度(dL/g)であり、「粉末固有粘度(dL/g)」は、最終的に分離ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)粉末(すなわち、完全なプロセスの生成物)の固有粘度(dL/g)であり、「固有粘度低下(%)」は、重合反応終了時と最終分離との間の固有粘度変化率であり、「反応終了Mn(AMU:原子質量単位)」は、重合反応終了時のポリ(2および6、ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の数平均分子量であり、「分離粉末Mn(AMU)」は、最終的に分離されたポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)粉末の数平均分子量(AMU)であり、「反応終了Mw/Mn」は、重合反応終了時のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の多分散性指標(重量平均分子量を数平均分子量で除したもの)であり、「分離粉末Mw/Mn」は、分離ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)粉末の多分散性指標であり、「反応終了質量%<30,000(%)」は、反応終了時の、分子量が30,000原子質量単位未満のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の質量%であり、「分離粉末質量%<30,000(%)」は、最終的に分離された、分子量が30,000原子質量単位未満ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の質量%である。] [0078] 表1の結果は、実施例1および2は、比較実施例1〜3に比べて、反応終了と分離間の固有粘度の低下が少なく、分子量が30,000原子質量単位未満の質量増加が少ないことを示している。実施例1および2は、比較実施例に比べて、排出温度が低く、反応終了から沈殿までの時間が短かい。] [0079] ] [0080] (比較実施例4〜18) これらの実験は実験室規模で行ったものであり、個々のプロセス変数による効果を見ようとするものである。すべての反応混合物には、2,6−ジメチルフェノール270gとトルエン3,200gが含まれている。2,6−ジメチルフェノールの添加時間は常に45分間とした。該反応における形成段階の間、酸素濃度を10体積%に維持した。130分反応させた後(形成段階終了時)、反応槽への酸素流入を停止した。その後、反応混合物の温度を60℃に上げて、ニトリロ三酢酸三ナトリウム溶液を添加して銅触媒をキレート化した。60℃で90分間攪拌した後、該混合物を70℃で50分間遠心分離して前記水相と有機相とを分離した。有機相をメタノール反溶媒と結合させて該ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)を沈殿させ、生成したポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)粉末をろ過し、135℃で一晩乾燥させた。] [0081] 表2において、「触媒(g)」は上記の亜酸化銅溶液の質量(g)を表わし、「DBEDA(g)」は、N,N’−ジブチルエチレンジアミンの質量(g)を表わし、「DBA(g)」は、ジ−n−ブチルアミンの質量(g)を表わし、「DMBA(g)」は、ジメチル−n−ブチルアミンの質量(g)を表わし、「酸素流入(SLM)」は、前記反応の発熱段階の間、反応容器に供給した酸素の流入速度(標準L/分)を表わし、「発熱温度(℃)」は、前記反応の発熱段階の間、反応混合物を(冷却により)維持した温度を示し、「分離粉末Mw/Mn」は、分離ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)粉末の多分散性指標(重量平均分子量を数平均分子量で除したもの)である。] [0082] 表2の最初の部分に要約した比較実施例における結果の分析から、反応終了時の固有粘度の高さは、酸素の流入速度が小さく、発熱段階における温度が低いことに関連することがわかる。表2の2番目の部分(第1の続き部分)に要約した比較実施例における結果の分析から、反応終了時の固有粘度の高さは触媒濃度が高いことに関連することがわかる。表2の3番目の部分(第2の続き部分)に要約した比較実施例における結果の分析から、反応終了時の固有粘度とジ−n−ブチルアミン濃度との間には統計的に有意な相関性はないことがわかる。] [0083] ] [0084] (比較実施例19〜32) これらの比較実施例は、キレート化温度および時間がポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の固有粘度に与える影響を示している。17.3gの触媒と、5.33gのジ−t−ブチルエチレンジアミンと、9.86gのジ−n−ブチルアミン、32.1gのジメチル−n−ブチルアミンと、全2,6−ジメチルフェノールの内、最初の5質量%のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)と、を用い、酸素流入速度0.30標準L/分、発熱段階温度30℃にて、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)を実験室規模で製造した。酸素供給を停止後、生成した溶液を2つのジャケット付き容器に分け、ニトリロ三酢酸三ナトリウムと水を添加した。一つの容器を50℃に、他方を60℃に維持した。記録した時間に容器から試料を採取し、(トルエンで希釈後)ゲルパーミエーションクロマトグラフィに注入して、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の固有粘度を求めた。表3に示した結果から、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の固有粘度は、キレート化温度が50℃の場合は約5%の割合で低下し、キレート化温度が60℃の場合には約11%の割合で低下することがわかる。] [0085] ] [0086] 本明細書では実施例を用いて最良の実施形態を含めて本発明を開示しており、当業者によって本発明をなし使用することを可能にしている。本発明の特許範囲は請求項によって定義され、当業者がもたらすその他の実施例も包含し得る。こうしたその他の実施例は、請求項の文字どおりの解釈と違わない構成要素を有する場合、あるいは請求項の文字どおりの解釈とごくわずかな違いしかない等価な構成要素を含んでいる場合には、請求項の範囲内であると意図される。] [0087] 引用された特許、特許出願および他の参考文献はすべて、参照により本明細書に援用される。しかしながら、本出願中の用語が援用された参考文献の用語と矛盾するか対立する場合、本出願の用語が援用された参考文献の矛盾する用語に優先する。] [0088] 本明細書で開示された範囲はすべて、終点を含むものであり、該終点は互いに独立に組み合わせできる。] [0089] 本発明の記述文脈(特に以下の請求項の文脈)における単数表現は、本明細書で別途明示がある場合または文脈上明らかに矛盾する場合を除き、単数および複数を含むものと解釈される。また、本明細書で用いられる、「第1の」「第2の」などの用語は、いかなる順序や量あるいは重要度を表すものではなく、ある成分と他の成分とを区別するために用いるものである。量に関連して用いられる修飾語「約」は、述べられた数値を含んでおり、文脈で指図された意味(例えば、特定の量の測定に付随する誤差の程度を含むなど)を有している。]
权利要求:
請求項1 銅イオンとN,N’−ジ−tert−ブチルエチレンジアミンを含む触媒の存在下、トルエン溶媒中で2,6−ジメチルフェノールを酸化重合して、溶解ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)と、水と、前記触媒と、を含む反応混合物を形成するステップであって、前記酸化重合には、10質量%以下の前記2,6−ジメチルフェノールの存在下で酸化重合を開始し、その少なくとも95質量%は、酸化重合開始後少なくとも50分経過後に前記反応混合物に添加し、酸素分子と2,6−ジメチルフェノールをモル比0.3:1〜0.65:1で前記反応混合物に添加するステップと、前記酸化重合を終了させて、反応終了後混合物を形成するステップと、ニトリロ三酢酸のアルカリ金属塩を含むキレート剤を前記反応終了後混合物と結合させて、キレート化銅イオンを含む水相と前記溶解ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)を含む有機相を含み、二価フェノール類と芳香族アミン類を含まないキレート化混合物を形成するステップと、前記キレート化混合物を40〜55℃で5〜100分間維持するステップと、前記水相と有機相とを40〜55℃で分離するステップと、前記分離された有機相から前記ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)を分離するステップと、が含まれ、前記酸化重合の終了からポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の分離までの経過時間は200分以下であり、前記分離ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)は、数平均分子量が少なくとも18,000原子質量単位であり、分子量が30,000原子質量単位未満の分子を30質量%未満含むことを特徴とするポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の調製方法。 請求項2 前記キレート化混合物はさらに、二酸化硫黄、亜硫酸、重亜硫酸ナトリウム、チオナイトナトリウム、塩化スズ(II)、硫酸鉄(II)、硫酸クロム(II)、塩化チタン(III)、ヒドロキシルアミン類およびその塩類、リン酸塩類、グルコースおよびこれらの混合物から構成される群から選択される弱い還元剤を含まないことを特徴とする請求項1に記載の方法。 請求項3 前記2,6−ジメチルフェノールの酸化重合には、前記反応混合物を冷却して10〜35℃に維持する第1の段階が含まれることを特徴とする請求項1に記載の方法。 請求項4 前記2,6−ジメチルフェノールの酸化重合には、前記反応混合物を加熱して20〜50℃に維持する第2の段階が含まれることを特徴とする請求項3に記載の方法。 請求項5 前記2,6−ジメチルフェノールの全質量は、2,6−ジメチルフェノールとトルエン溶媒との合計質量に対して5〜10質量%であることを特徴とする請求項1に記載の方法。 請求項6 キレート剤を前記反応終了後混合物と結合させてキレート化混合物を成形するステップには、前記反応終了後混合物を前記キレート剤の水溶液と結合させるステップと、生成した混合物の温度を40〜55℃に調整するステップと、生成した温度調整された混合物を水と結合させてキレート混合物を形成するステップと、が含まれることを特徴とする請求項1に記載の方法。 請求項7 前記酸化重合の終了から前記ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の分離までの間、溶媒除去ステップを含まないことを特徴とする請求項1に記載の方法。 請求項8 前記分離された有機相から前記ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)を分離するステップには、前記分離された有機相と第1の量の反溶媒とを第1の攪拌槽内で混合して第1のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)スラリーを生成するステップと、前記第1のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)スラリーと第2の量の反溶媒とを第2の攪拌槽内で混合して第2のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)スラリーを生成するステップと、が含まれることを特徴とする請求項1に記載の方法。 請求項9 前記分離された有機相は、6〜10質量%のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)を含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。 請求項10 前記第1の量の反溶媒と前記第2の量の反溶媒は、それぞれ独立に、75〜85質量%のメタノールと15〜25質量%のトルエンとを含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。 請求項11 前記分離された有機相と前記第1の量の反溶媒との質量比は1.5:1〜2:1であり、前記第1のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)スラリーと前記第2の量の反溶媒との質量比は0.9:1〜1.2:1であることを特徴とする請求項8に記載の方法。 請求項12 第1の攪拌槽内での混合と第2の攪拌槽内での混合は、それぞれ独立に、45〜55℃で行われることを特徴とする請求項8に記載の方法。 請求項13 前記第1の攪拌槽内での混合と第2の攪拌槽内での混合は、全混合エネルギが4kJ/kg以下であることを特徴とする請求項8に記載の方法。 請求項14 前記分離ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の重量平均分子量は、少なくとも150,000原子質量単位であることを特徴とする請求項1に記載の方法。 請求項15 前記分離ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の重量平均分子量は、150,000〜230,000原子質量単位であることを特徴とする請求項1に記載の方法。 請求項16 前記溶解ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)と分離ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)間の固有粘度差は25%以下であることを特徴とする請求項1に記載の方法。 請求項17 前記溶解ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)と分離ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)間の固有粘度差は10〜25%であることを特徴とする請求項1に記載の方法。 請求項18 前記溶解ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)と分離ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)間の固有粘度差は0.30dL/g以下であることを特徴とする請求項1に記載の方法。 請求項19 前記溶解ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)と分離ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)間の、分子量が30,000原子質量単位未満の分子の質量%差は25質量%以下であることを特徴とする請求項1に記載の方法。 請求項20 前記溶解ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)と分離ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)間の、分子量が30,000原子質量単位未満の分子の質量%差は10〜25質量%であることを特徴とする請求項1に記載の方法。 請求項21 前記分離ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の銅濃度は5質量ppm以下であることを特徴とする請求項1に記載の方法。 請求項22 前記分離ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の銅濃度は0.5〜5質量ppmであることを特徴とする請求項1に記載の方法。 請求項23 前記触媒はさらに、ジメチル−n−ブチルアミン、ジ−n−ブチルアミンあるいはこれらの混合物を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。 請求項24 前記触媒はさらに、ジメチル−n−ブチルアミンとジ−n−ブチルアミンとを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。 請求項25 前記触媒はさらに、ジメチル−n−ブチルアミンとジ−n−ブチルアミンとを含み、前記酸化重合には、1〜3質量%の2,6−ジメチルフェノールの存在下で酸化重合を開始するステップが含まれ、前記2,6−ジメチルフェノールの少なくとも97質量%は、酸化重合開始後55〜65分の間に前記反応混合物に添加され、前記酸化重合には、酸素分子と2,6−ジメチルフェノールとをモル比0.3:1〜0.5:1で前記反応混合物に添加するステップが含まれ、前記2,6−ジメチルフェノールの酸化重合には、前記反応混合物を冷却して20〜30℃に維持する第1の段階と、前記反応混合物を加熱して30〜40℃に維持する第2の段階と、が含まれ、前記方法には、前記酸化重合の終了から前記ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の分離までの間、溶媒除去ステップは含まれず、前記キレート化混合物は45〜55℃で40〜70分間維持され、前記水相と有機相との分離は45〜55℃で行われ、前記酸化重合の終了からポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の分離までの経過時間は30〜60分間であり、前記分離ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)は、数平均分子量が20,000〜35,000原子質量単位であり、分子量が30,000原子質量単位未満の分子を16〜20質量%含み、前記分離ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の銅濃度は0.5〜5質量ppmである、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。 請求項26 請求項25に記載の方法で製造されたことを特徴とするポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)。 請求項27 請求項26に記載のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)固体を含むことを特徴とする繊維。 請求項28 請求項26に記載のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)固体を含むことを特徴とする物品。 請求項29 数平均分子量が少なくとも18,000原子質量単位であり、分子量が30,000原子質量単位未満の分子を30質量%未満含むことを特徴とするポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)固体。 請求項30 銅濃度が5質量ppm以下であることを特徴とする請求項29に記載のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)固体。 請求項31 数平均分子量が20,000〜35,000原子質量単位であり、分子量が30,000原子質量単位未満の分子を16〜20質量%含み、銅濃度が0.5〜5質量ppmであることを特徴とする請求項29または請求項30に記載のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)固体。 請求項32 請求項29に記載のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)固体を含むことを特徴とする繊維。 請求項33 請求項29に記載のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)固体を含むことを特徴とする物品。 請求項34 前記物品は非対称中空糸膜であることを特徴とする請求項33に記載の物品。 請求項35 請求項34に記載の非対称中空糸膜を含むことを特徴とする液分離装置。
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